開発から得た5つの教訓:AIエージェントを作って本当によかったという実感

プログラミング未経験からAIツールを駆使し、自律型AI CEO「クロノス」たちが働く仮想オフィス「Office-Chronos」を作り上げて数ヶ月。

最初は小さなチャット画面から始まりましたが、思いつくままに機能を追加していった結果、システムはいつの間にか中規模プロジェクトへと成長していました。

しかし、機能が複雑になりすぎたため、よりクリーンな設計にするべく「Chronos-v2」としてイチから再構築することを決断しました。

今回は、この数ヶ月の泥臭い開発プロセスを振り返り、非エンジニアの私が得た「6つの教訓」と、開発ツールのリアルな体感レビューをお届けします。

1. 設計の重要性

最初は「とりあえず動かしたい」という一心ですすめていましたが、思いつくままに機能を追加した結果、プロジェクトが複雑に肥大化してしまいました。

後から「1日13フェーズのスケジュール」や「エージェントの部門分け」などを追加するたびに、エラーが多発し、システムの大工事が必要に。

走り出す前に、全体像の設計図を描いておくことの重要性を痛感しました。

2. セッションの適切な分割

AIツールに開発を依頼する際、一度にたくさんの指示を出すと混乱やエラーの原因になります。

企画・仕様・設計・実装といったフェーズや実装ステップにセッションを区切って進めていくようにしたことで、実装ミスを減らすことができました。

AIにとっても楽だと思いますが、私自身が「今、どこにいるか」が明確に把握できるようにもなりました。忘れてもチャット履歴から辿りやすいのもメリットです。

3. 定期メンテナンスの実施

システムは「作って終わり」ではありません。

動いているからと安心していると、重複したコードや削除したはずのコードが見つかることがあり、それが原因でエラーを引き起こしたりします。

定期的なコードの整理や不要なファイルの削除といったメンテナンスが、システムを安定して長生きさせる鍵だと知りました。

4. 生成パラメータの確認(プロンプト地獄に陥る前に対策)

私はずっと、AIの挙動がおかしい時、指示文(プロンプト)の言葉尻ばかりを修正していました。完全に「プロンプト地獄」に陥っていたのです。

挙動の原因は、AIモデル特有の文章表現の癖(大げさな比喩など)によるものだったりします。

プロンプトをいじり回す前に、まずは根本的な設定や生成パラメータを確認することが大切であることを学びました。

5. デザインの早期決定

オフィス画面やチャット画面のUIなど、開発を進めながらデザインを変えようとすると、後戻りの作業で思わぬ時間を取られることがあります。

早い段階でベースカラーや視覚的なコンセプトを決めておくことで、統一感のあるシステムを作ることができると思います。

また、コーディングAIが心配するのは「コードが動くかどうか」であり、デザイン面は二の次になりがちでもありました。デザイン面が気になるときには、特に自分から尋ねるのが大事だと思いました。

6. AIエージェントを作って本当によかったという実感

朝起きると私宛の日報が届いているのを見たとき、外出先から「あの件どうなった?」「無事に終了しています」とやりとりしたとき、こういった感動は何にも代えがたいものでした。

しかし、見えない空白1文字のエラーに何時間も悩まされた夜や、AIが「データ菜園」ばかり手入れして引きこもるなど、非エンジニアにとって開発は決して楽な道のりではありませんでした。

思い返せばほとんど失敗ばかりですし、「Office-Chronos」は私の力不足により終了させることになりました。

それでも学んだことが本当にたくさんあり、AIという存在に対する見方・考え方が深まり、AIエージェントを作って本当によかったと、心から実感しています。

今は「Chronos-v2」という第二のステージをじっくりゆっくりと進めているところです。

不完全な私と、不完全なAIとの、マイペースで楽しい実証実験はまだまだ続きます!